手のしびれの原因は、概ね神経性か血管性が多いと思います。神経性の中には脳疾患も含まれます。脳疾患で起きることが考えられるしびれは、まずは脳卒中です。脳卒中は脳梗塞と脳出血があり、脳梗塞は血管内に血栓が詰まってしまったり、動脈硬化により徐々に血管が狭くなり血液の流れが悪くなったりするものがあります。血栓が詰まれば、その先の脳神経細胞は酸素不足によって機能低下を起こします。完全に酸素の供給が断たれれば壊死を起こします。この場合は半身の異常が自覚されます。片側の手と足の同時に起こるしびれもその一つです。両側に現ることはほとんどないといわれていますが、両側に現れる場合は脊髄異常が考えられます。また脳出血の場合は、よくバットで殴られたような頭痛が出てくると申しますので判別が可能です。脳腫瘍も考慮しなければなりませんので、まずはしびれの自覚症状が出てきたらメディカルチェックが最重要になります。そして脳疾患を除外しなければなりません。
脳疾患が除外されたならば、その次に考えられるのは脊髄神経の異常から起きるしびれ、血管性のしびれが相当します。血管性のしびれでまず考えられるのは、糖尿病などの代謝性疾患です。糖尿病が引き金となって抹消神経の異常が起きます。神経異常はしびれや違和感の自覚症状が出てきます。糖尿病は血液検査に血糖検査やヘモグロビンA1Cによって容易に調べることが可能です。これもメディカルチェックが重要であり、しっかりと検査しなければなりませんし、病気を持っていらっしゃる方は要注意のしびれです。
血管性の中でも血管の圧迫(絞扼といいます)による痺れもあります。血管の圧迫によるしびれは皆さんご存知かと思いますがいわゆる正座でおきる症状です。血管の圧迫が取り除かれれば解消する異常です。血管の圧迫は頚部の筋肉、胸部の筋肉、鎖骨と肋骨の間、稀に頚肋と呼ばれる肋骨による圧迫などがあり、いずれも姿勢や過使用により筋肉異常が生じて血管を圧迫するものが多いです。これらは整形学検査を行い、脈を診ることで確かめることが可能です。
最後に残るのが神経根障害、脊髄病変です。このうち脊髄病変は体の両側に症状が出てきます。自覚症状が出てきましたら直ぐに病院で検査をしなければなりません。悪化すると筋麻痺などの重大な疾患を生じることが有りますので注意が必要です。片側に起きるしびれの症状は神経根障害が多く頚椎の異常です。さらに肘部や手首部によって神経を圧迫することもありますので検査よる判別が必要です。
※注記
神経性のしびれ血管性のしびれはしっかりと検査をして区別しなければなりません。まずはメディカルチェックを怠らずにしましょう。
