足の指先のしびれにも、原因がいくつか隠れています。【下記表参照】まず、疑わなければならない疾患は、脳疾患ではないでしょうか。脳疾患は、脳出血や脳梗塞の緊急性を要する疾患が含まれていますので、しびれの症状が出てきたら、まずはメディカルチェックが重要です。
脳疾患が除外できましたら、次に疑われるのは、脳から下の神経障害です。神経障害は、自覚症状が両側に出てくるものと、片側に出てくるものとで、障害部位や障害のされ方が違いますし、予後も変わってきます。まずは、両側に症状があるものは、脊髄病変が疑われます。脊髄病変は、脊髄神経が脊柱管内で障害を受けます。頚椎5番より上の障害は、四肢に障害が出ます。頚椎5番から胸椎1番までの障害は、両上肢に障害、胸椎1番から下の障害は、両下肢の障害となります。
また、片側に出る症状は、神経根障害と呼ばれます。神経根障害は神経の出口の部分で障害を受けますので、右か左のどちらかに症状が出ます。傷害される神経根によって、自覚症状は出るところがおおよそ決まっていますので、症状から障害部位を特定することができます。脊髄病変も神経根障害も、その原因はいくつか存在しています。代表的な病気は、椎間板ヘルニア、脊柱間狭窄症、変形性脊椎症、腫瘍、血腫、脱臼、脊椎分離症、脊椎すべり症、感染症、脊髄梗塞などです。それぞれ画像診断等の医療検査をおこなって診断されます。
神経性のしびれが除外されたならば、血管性のしびれを疑わなければなりません。血管性のしびれの原因は、糖尿病による毛細血管や、神経の破壊によるものです。身体の末端から順番に症状が出現します。主に、足にしびれが出ますが、手にも症状が出てきますので、持病がある方は、注意が必要です。
また、足のしびれには閉塞性動脈硬化症という病気があります。高齢や一定姿勢と動脈硬化が重なり、下肢の血行障害が起こります。症状は脊柱間狭窄症と似ていて、主な症状は間欠性破行と呼ばれ、歩いては、しばらく休み、また歩いては、しばらく休みの連続です。しびれから痛みに移行していきます。
| 両側の自覚症状 | 片側の自覚症状 | 両方あり得る |
|---|---|---|
| 脊髄病変 | 神経根障害 | 閉塞性動脈硬化症、糖尿病 |
表は脳疾患を除外しております。
