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寝ていて手の全体がしびれる

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手の痺れが寝ていて起きることがあります。正確には、寝ている時は感じないけれど、眼が覚めた時にしびれを感じることが多くあります。しびれは、腕から手にかけての血行障害のしびれが多く、寝方によっては、しびれが出るときと出ないときがあります。また、同じ姿勢で寝ていても、しびれが出る時と出ない時があり、再現性に乏しい手のしびれです。大体が姿勢を変えるとか、寝方を変えることで、すぐに症状が変化していくことが多く、しびれも消えていきます。起きても消えないしびれは、血行障害ではないかもしれません。起きて消えたり、姿勢を変えて消えるしびれは心配要らないと思いますが、今までなかったしびれが出るわけですから、これは驚いてしまいます。

こんなとき調べるのは、胸郭出口症候群ではないかと思います。胸郭出口症候群は頚部から出てくる腕神経や、心臓から腕にかけて走行している動静脈が、筋肉や骨によって圧迫を受けて出てくる腕や手のしびれですが、これを絞扼(こうやく)と呼んでいます。絞扼は、頚部の筋肉や胸部の筋肉もしくは肋骨と鎖骨の間で起こります。稀に頚肋と呼ばれる骨によって、構造的な圧迫を受けることもあります。症状は両側のしびれのこともあれば、片側のしびれのこともあり、整形学検査によって簡単に診断が出来ます。治療には、絞扼を起こしている筋肉を緩和する方法が取られ、予後はよくて、ほぼ100%治ります。

また、胸郭出口症候群とは診断されないけれども、ほかの異常が見当たらないような、明らかな血行障害も、よく自覚される手のしびれです。この場合は、姿勢の問題が大きくかかわっており、姿勢の矯正を施すことでかなり改善します。当然、神経系の疾患によるしびれもありますので、メディカルチェックが大切です。また、よく聞く手のしびれで、感染症の時や、感染症の後などの両側の痺れがあります。ギラン・バレー症候群も疑わなければなりませんが、検査陰性の場合、感染症自体が引き金になっていることが考えられます。診断は難しいですが、感染症がよくなると共にしびれの症状も徐々に消えていくことがよくあります。

※注記
寝起きのしびれの自覚症状は、比較的安心して治療をしていいものが多いですが、まずは医療検査を怠りなくしてください。そして、しっかりと現状把握をなされたうえで、各種の治療を選択することをお勧めいたします。

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