中指がしびれる原因はたくさんあります。【下記表、挿絵参照】まずは脳疾患を疑いますが、脳疾患で、中指のみがしびれることは、稀だと考えられています。ただし、急激にでてきた症状は、脳疾患も考えられますので、しっかりと医療検査をしましょう。脳疾患が除外できたら、後は脳以外の神経性の異常と血管性の異常です。血管性の異常は糖尿病などの問題も考えられますので、病気をお持ちの方は注意が必要です。通常、中指に痺れがあるのは正中神経の異常か、頚部の7番神経(C7)の神経根障害もしくは感染です。また腫瘍による圧迫もありますので、注意が必要です。通常は片側の症状ですが、両側の場合は脊髄病変が疑われ、要注意です。
【中指の痺れの原因・病気】
C7神経障害が多い

○椎間板ヘルニア
頚椎の椎間板ヘルニアによってC7の神経根障害を起こします。通常は片側の中指のしびれです。両側の場合は、脊髄病変が疑われますので、メディカルチェックが重要です。
○頚椎の変形
頚椎の骨の変形が原因でC7神経根を圧迫します。変形は骨棘(こつきょく)と呼ばれ、棘(とげ)のようになっています。頚椎の変形は老化や外傷の他にリウマチが有りますので注意が必要です。リウマチは血液検査によってRE抗体を調べることで判明します。
○脊柱管狭窄症
椎間板ヘルニアや骨の変形や靭帯の肥厚が引き金となって背骨の中の神経の通り道を狭くしてしまいます。すると神経が圧迫を受けて知覚異常が出てきます。両側の中指に症状が出てきた場合は要注意です。神経の変性が進行して脊髄病変が重度となり、上位運動ニューロン障害へと発展する可能性があります。メディカルチェックは欠かせません。
○感染
感染はヘルペスウイルスが多いとされていますが、ヘルペスウイルスだけではありません。メディカルチェックが重要です。中指のみに湿疹が起きることもあります。(ここで始めて診断がでることが多いです。)また、進行すると髄膜炎を起こすことがありますので要注意です。
○腫瘍
腫瘍による神経圧迫もあります。MRI等の画像診断が重要になります。
【しびれの治療】
治療は、脳疾患を除外しましたら神経根障害に対しての治療を行います。脊椎もしくは筋肉・靭帯に対しての治療が行われ、神経の絞扼に対しては、神経を挟んでいる筋肉に対しての治療が行われます。方法は原因によって違いますので、しびれの原因追求は欠かせません。
| 手のしびれを起こす病気 | 色々なしびれの症状・原因 |
|---|---|
| 脳疾患 | 片側半身の知覚異常、運動異常 |
| 神経根障害 | 頚神経根の片側の神経症状 |
| 脊髄病変 | 脊髄神経の障害で両側に神経障害 |
| 胸郭出口症候群 | 神経支配とは違った部分のはっきりしない症状 |
| 肘、手首で神経絞扼 | 圧迫神経支配域にしびれ等の知覚障害 |
| 糖尿病 | 末端よりしびれが出てきます |
| 感染症 | 障害神経支配域にしびれ等の知覚異常 |
| 妊娠 | 妊娠中に出れば液体滞留を疑います |
| 腫瘍 | 腫瘍による神経圧迫など |
| その他 |
※注記
このほかに、頚椎ではなく筋肉による正中神経の圧迫で、中指のみに知覚異常が現れることがあります。通常は正中神経の異常は親指と人差し指にも症状が出ますが、個人の自覚症状によっては 中指のみにしびれを感じることがあります。この場合、頚椎を圧迫する整形学的な検査をすることで、頚椎性の異常なのか筋肉による神経の絞扼なのかを診断することができます。ただしこの検査は専門家によってなされなければなりません。検査によって症状を悪化させてしまうことも有りますので、メディカルにて検査を依頼しましょう。
